GABAは、オルニチンやシトルリンのように、たんぱく質を構成しない遊離アミノ酸のひとつです。主に脳や脊髄で「抑制性の神経伝達物質」として働いています。興奮を鎮めたり、リラックスさせる成分です。
GABAの含有量は、100g中、白米にはわずかに1mg、胚芽米で2.5mg、玄米でも3mgなのに対し、発芽玄米は10mgと圧倒的で、ご飯茶碗一杯の160gでは16mgを摂取できます。
GABAは、γ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)を略した呼称で、脳内で、基本的に興奮性の神経伝達物質とされる非必須アミノ酸のグルタミン酸から生成されます。
脳には、血液脳関門といって、脳内を流れる血液中の栄養物質などを脳の組織に取り込む際に働く脳の保護機構があります。
これは、有害物質の脳内への侵入を妨ぐことで、脳を保護しているんですが、体に有益とされるビタミンCを通さないことでも知られていて、GABAも同様であることがわかっています。
ところが、最近になって、食べ物によってGABAを摂取することで、脳内のGABAの合成量が高まることが明らかになってきています。
そのメカニズムについては、まだ明らかになっていませんが、コラーゲンを摂取すると体内でのコラーゲンの合成量が高まることが知られていますが、それと似通ったことが行われているのではないかと推測されます。
したがって、発芽玄米によって、GABAを摂取することは、脳内のGABAの合成量を増やすことになり、GABAが不足することで生じるさまざまな不具合の改善と予防に効果があるといえます。
GABAは、本来、体内で十分な量が作り出されるのですが、ストレスや、加齢によって、消費量が増大傾向にあるわりには、合成量が減少傾向にあることで、体内のGABA量が少なくなる傾向があるようです。
そのため、GABAを摂取する事で、精神をリラックスさせ、更年期障害、自律神経障害や初老期の不眠症に対して高い改善効果があり、長期的に効果が持続することも報告されています。
そのほか、内臓全般のはたらきを活発にすることで消費エネルギー量を高め、血圧を正常にすることで、高血圧の予防効果、中性脂肪やコレステロールの値を抑制する作用があることで、高脂血症の予防や、肥満、糖尿病などの予防にも役立つのではないかと期待されています。
そして、肝臓のはたらきを促す効果もあることから、アルコールの代謝を速めることで、悪酔い予防に効果があると考えられています。
GABAは、脳内で抑制系の神経伝達物質としてはたらく成分であることから、睡眠障害、自律神経の失調症、更年期の抑うつだけでなく、うつ、といった症状の改善、さらには、アルツハイマー型認知症の予防・改善にも効果が期待されています。
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