有機JASは、農林水産省が定めたもので、農薬だけでなく化学肥料をも使わない有機農法で栽培された農産物にのみ表示を許された規格です。
有機JASの認証制度は、大変厳しいものがあり、農林水産大臣から認可を受けた登録認定機関によって、生産農家や生産者組合などの生産事業者が、有機JAS規格の基準を満たした条件で生産しているか、また生産管理の記録を適切に作成しているか、などの定期的な検査を受け、この生産基準をクリアした認定事業者だけが、自ら生産した食品に有機JASマークを貼り付けることができます。
さらに、有機JASマーク表示のある有機食品を小分け包装にして販売する場合は、小分け業者も登録認定機関から認可を受ける必要があるなど、有機JASの表示のある有機食品は生産だけでなく流通に至るまで厳しく管理されていることから安心といえます。
しかしながら、有機栽培米では害虫防除剤を使わないため、カメムシの食害による2等米評価は当たり前だったり、農薬や化学肥料を使わないことから、天候の影響を大きく受けるなど栽培方法が難しく収穫量が安定しないのが現状です。
そのうえ、審査基準をクリアするためのコストが高いなど、生産者が本格的に取り組むには多くの問題が存在するのが現状です。
そのため、有機JAS米の収穫量は、お米の総収穫量899万8000トンに対しわずか1万828トンと、総収穫量の0.12%しかなく(平成19年度・農林水産省による統計)、非常に貴重なお米といえます。
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